アクリルについてしまった傷はドライヤーで消すことができるのでしょうか?
車の内装などに使われている合成樹脂は、ドライヤーやヒートガンで加熱させることによって、傷を消すことが出来ます。熱によって柔らかくなる特性があるものですと、温めることで表面を少し溶かして傷を消すことが出来るのです。
アクリルも合成樹脂のように加熱させることで傷を消すことが出来るのか解説していきます。
アクリルに付いた傷はドライヤーで消すことが出来るのか
アクリルについた傷をドライヤーで消すことは、一般的には難しいです。ドライヤーやヒートガンの熱を使ってアクリルの傷を消す方法はあまり効果的ではありません。むしろ悪化させてしまう可能性があります。ドライヤーなどで加熱することで、アクリルを変形させてしまう可能性があります。
ですので、アクリルに傷がついてしまった時はドライヤーやヒートガンを使って加熱することはお勧めできません。おそらく傷は消えないでしょう。
アクリルに付いた傷はドライヤーで消すことが出来ません!
加熱するとアクリル自体が変形してしまいますので、絶対にやらないように!
アクリルに付いた傷を消すには
アクリルに傷がついてしまった場合は、以下の方法で修復することをおすすめします。
- コンパウンド研磨剤を使用する
- サンドペーパーとコンパウンド研磨剤を使用する
- アクリル専用研磨剤を使用する
アクリルに付いた傷を消すには、コンパウンドなどで表面を磨いて傷を無くすのが良いです。変形してしまったりして見栄えを損なうことなく修復が出来るからです。
アクリルについた傷消しの手順
自動車ボディに使われているコンパウンドを使用した、アクリルの傷消しの方法を紹介します。
コンパウンドで磨く際は、コンパウンドスポンジを使うと更に良い出来栄えになりますので、ホームセンターやAmazonなどの通販で入手することをおすすめします。
今回使用するのは上の写真の商品、SOFT99工房のコンパウンドです。ホームセンターやカー用品店で入手することが出来ます。
コンパウンドは3種類あって、①細目 ②中目 ③極細の順番で使っていきます。
① コンパウンド(細目)を塗布する
アクリルに1滴垂らします。
研磨したい範囲が広い場合は、2滴3滴と増やしてもOKです。
② 布で研磨剤を広げながら磨いていく
研磨剤を均一に広げながら、布でゴシゴシ磨いていきます。
コンパウンドスポンジがある方は、スポンジで擦りましょう。縦横交互にこすっていくのがポイントです。
1か所だけを強く磨くのではなく、全体的にバランスよく磨いていきます。
③ 中目、極細で同じ手順を繰り返す
細目で研磨が終わったら、中目と極細でも同じ手順を繰り返していきます。
コンパウンドを変える際は、違う布にするか前のコンパウンドが付着していない面を使うようにしましょう。
極細で研磨してもまだ傷が消えていないようなら、再度細目からやり直せばOK。
※あまりに深い傷は消えないことがあります。