この記事ではアクリル板を「曲げる」方法について解説していきます。
アクリル板は硬いものなので、普通の状態で無理に曲げようとすると割れてしまいます。ですが、アクリル板は”あること”をするだけで、実は簡単に曲げることが出来るのです。DIYなどでアクリル板を曲げる方法を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
アクリル板について
アクリル板は、アクリル樹脂で作られた透明な板状の素材です。
ガラスのような高い透明度を持ち、切断や穴あけ、曲げ、面取り、磨きなどの加工がしやすい特徴があります。耐久性も高く、割れても破片が飛び散らないため、水槽や看板、文房具などさまざまな用途で使用されています。
アクリル板の特徴とメリット
アクリル板の特徴とメリットについて詳しく説明していきます。アクリル板は透明度が高く、ガラスのような強度があり、耐候性・加工性に優れている材質です。
- 透明度:
- アクリル板はガラスよりも透明度が高く、光線透過率は93%です。これはガラスの透過率92%よりも高いことを意味します。そのため、アクリルはガラスの代用品としても使用されます。
- 強度:
- アクリル板はガラスよりも10〜16倍ほどの強さを持ちます。割れても粉々になりにくいため、耐衝撃性に優れています。
- 耐候性:
- アクリルは屋外の気候条件に対する耐性があります。太陽光や温度変化に強く、劣化しにくい特性を持っています。
- 加工性:
- 切断や穴あけ、曲げ、面取り、磨きなどの加工がしやすい素材です。アクリル板は多くの用途で利用されています。
アクリル板の厚みについて
アクリル板の厚さは、使用目的によって選ぶ必要があります。一般的に、以下の厚みがよく使われます。
3ミリ: DIYプロジェクトやヘッドライト加工などで使いやすい薄さです。
5ミリ: 面発光させるLED加工に適しています。
8ミリ: 厚みが必要な場合や、特定のデザインに適しています。
アクリル板を曲げる方法
それではアクリル板を曲げる方法について紹介していきます。アクリル板を曲げるにあたり、以下の道具を用意しましょう。
アクリル板を曲げるにあたり必要な道具を紹介していきます。
- アクリル板
- ヒーターキット
- 防水作業手袋(アクリル板がかなり熱くなりますので、素手での作業は危険)
ヒーターキットを使ってアクリル板を曲げる方法
アクリル板を曲げる方法について、以下の手順で説明します。
- ヒーターキットを用意する
- アクリル板を曲げるために、ヒーターキットを準備します。ヒーターキットはアクリルを柔らかくするために使用します。
- 電源を入れて温める
- ヒーターキットを電源に接続し、約4〜5分間温めます。
- 曲げたい部分の外側をヒーターにあてる
- アクリル板の曲げたい位置にヒーターキットを当てて温めます。
- 柔らかくなるまで1〜2分待つ
- アクリル板が柔らかくなるまで1〜2分待ちます。
- 加熱面を外側にし、曲げる
- アクリル板を曲げたい角度に曲げ、角度を固定します。
- 約1分間待つ
- アクリル板が冷えるまで待ちます。
加熱したアクリル板は非常に熱くなりますから、加熱した直後や曲げたばかりのアクリル板を素手で触るのは非常に危険です。手袋・軍手などを着用した上で、作業するようにしましょう。
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