皆さんこんにちは。HIMAJINです。
今回もアクリル関連の記事を書いていこうと思います。
当ブログで、アクリル関連の記事をこれまでいろいろと投稿してきましたが、その中で圧倒的にアクセスが多いのが”アクリル製品の割れ”に関する記事です。
アクリルは収納用品から展示用品(コレクションケースなど)、水槽などいろいろな場所で使われています。最近だとウイルスの飛沫感染防止のため、アクリル板を使用したパーテーションも多く見かけるようになりました。
しかし、アクリル製品の手入れを間違えると白濁したり、ひび割れが発生します。
今回は、アクリル製品が割れてしまう原因と、正しいお手入れ方法をご紹介します。
アクリルはアルコールに弱い
タイトルにもある通り”アルコール”はアクリル製品に悪影響を与えます。急にひび割れが発生したり、表面が白濁したりします。
樹脂が割れる現象”ケミカルクラック”
アクリルなどの樹脂に、アルコールやシンナーなどの化学物質が付着することで、製品が割れてしまうケミカルクラックと呼ばれる現象が発生します。
ここからちょっと難しいお話です。興味がある人は読んでみてください。
ケミカルクラックが発生するメカニズムとしては、
【内部歪み】 + 【応力】 + 【化学物質】 ⇒ ケミカルクラック
内部の歪みとは、樹脂を加工した時に発生する、内部に蓄積される応力のこと。
応力とは、モノを置いたり力を加えるなど、製品に力が加わることです。
化学物質は、アルコールやアセトン、シンナーなどの薬品です。
これらの3要素が重なることでケミカルクラックが発生します。
新型コロナなどのウイルス除去のために、アルコールを使って身の回りの消毒を行う機会が非常に増えていますが、アクリル製品にはアルコールを使わないことが大切です。
アクリル製品の正しいお手入れ
アクリル製品にアルコールなどの化学物質を付着すると、割れが発生してしまうことが分かりました。では、消毒や日々のお手入れはどのように行うべきでしょうか。
中性洗剤で拭き掃除
除菌=アルコールと思う方が多いと思いますが、食器洗い用洗剤などの中性洗剤でも、ウイルス除去に効果があるものがあります。
アクリル製品の拭き掃除は、水に中性洗剤を適量混ぜたものを吹きかけ、拭き掃除を行うのが良いでしょう。
拭き掃除は柔らかい布で!
アクリルは硬くて丈夫と思われがちですが、ガラスほど硬くないです。強い力でこすってしまったり、ゴミが付着した布で拭き掃除をするとアクリル表面に傷をつけてしまう可能性があります。
拭き掃除を行う際は、マイクロファイバークロスなど、柔らかい布で拭き掃除を行うことで、表面に傷をつけてしまうリスクを減らすことが可能です。
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